網膜剥離とは、網膜の外層をなす色素上皮層から、内層をなす神経層がはがれた状態のことを指します。
初期症状として、目の前にほこりが浮いて見える飛蚊症(ひぶんしょう)や、目をつぶっても光がまたたいて見える光視症があり、進行すると視野が欠損してしまいます。
視野が狭くなり、視力が低下し、そのまま放置してしまった場合、最悪失明状態になるので、できるだけ早く治療する必要があります。
裂孔原性網膜剥離の治療は、手術によって剥離した網膜を元に復位させ、裂孔をジアテルミー凝固、冷凍凝固、レーザーなどによる光凝固によって閉鎖するのです。
私自身も、強度の近視の為、網膜剥離の一歩手前の状況になってしまったことがあり、レーザー治療を受けた経験があります。
レーザーを当てている間は鈍痛がありますが、それも20分位のものですし、手術後は通常通り日常生活を行うことができました。
治療技術が進歩した現在では、約95%の患者さんが視力も視野も回復し、以前と変わらぬ生活を送っているとも言われています。
しかし、発見が遅れれば治療も回復も困難になるので、早期発見に努めることが大切です。
網膜剥離は、強度の近視や外傷、糖尿病などが原因で発症するケースが多いですが、白内障手術もひとつの要因となり得るようです。
白内障手術後は網膜剥離などの合併症になる危険があります。
また、白内障手術後に網膜剥離が再発する恐れもあります。
手術後の経過には、その兆候がでていないか注意することが大変重要なのです。
網膜剥離は50〜60代に発生のピークがあり、20代にも小さいピークがあると言われています。
50〜60代に対しては主に、網膜剥離などの症状が現れて視力の低下した人、または低下の恐れがある人を対象に行う硝子体手術と白内障の手術を同時にしてしまうケースが多いようです。
50代以上ではその時白内障がなくても、手術のため水晶体の濁りが進行するので、硝子体・白内障の同時手術をするのが一般的です。