後発性白内障とは

白内障が進行した場合、現状では手術を受けるしか方法はありません。
しかし白内障手術を受けて視力が回復したにもかかわらず、再び、次第に視力が落ちてくることがあります。
そのような場合、疑われるのが後発白内障による視力低下です。
後発白内障は、白内障手術の時に眼内レンズを入れるために残しておいた水晶体の袋に、術後濁りが生ずることによって発生します。

白内障は、老化現象や病気によって発症する目の中のレンズである「水晶体」が濁る病気です。
手術によって濁りを取り除けば視力は回復しますが、水晶体を取ったままだとレンズが一枚足りない、ピンボケの目になってしまうのです。

以前は、視力を矯正する為にコンタクトや眼鏡を使用していましたが、現在はプラスティックで作った人工の水晶体である「眼内レンズ」をかわりに入れるのが一般的です。
この時、水晶体が完全に取り除かれてしまうと、眼内レンズを固定する場所がなくなってしまいます。
眼内レンズを入れる白内障手術の場合、水晶体は完全に取り除かず、中の濁りだけを取り出して水晶体の袋は残しておきます。
袋は非常に薄く透明な組織である為、視力の妨げにはなりません。
ここに眼内レンズを固定します。

ところが、この水晶体の袋が術後に濁ってくることがあります。
これが先ほど述べた「後発白内障」です。
厳密に言えば、白内障手術を受けた人全員に見られる症状です。
その中の何割かの人は術後数週間から数年で、視力に影響が出るほどに進行してしまうのです。
例えて言うならば、すりガラスが目の中に入ったような状態である為、はっきり見えなかったり、光によって白くかすむといった症状が起きます。
白内障の初期の症状と似てるとも言えるでしょう。

後発性白内障の治療

治療は特殊なレーザーを用いて濁った袋の真ん中だけを破るという簡単なものです。
周りは残っていますから眼内レンズが外れることはないのです
一度破ってしまえば濁りの付く場所がなくなり、再発する心配もありません。

この処置はレーザーによって行います。
痛みもありませんし、30分足らずで簡単に行なうことができます。
入院や眼帯、生活制限の必要もありません。
後発白内障の発生には、使用される眼内レンズの材料、手術の方法なども影響すると言われていますが、統計的に比較すればわずかに差があるという程度のようです。

簡単に治療もできるのですから、出る時には出るてしまう、と気楽に構えた方がよいでしょう。
残念ながら薬や生活上の注意で予防できるものではありません。
きちんと定期検査を受けていれば、特に心配する必要のない病気です。


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